おや、森の見張り番のマリオネットババの白い鳥が帰って来てるわ?
何かあったのかも?おっ、ほほほほ。
森の様子でも見に行って来ますわね~(ブライド )




魔法で森に飛んだブライドはダレンを見つけました。

あっ、ブライドおばちゃん、僕を助けに来てくれたんだね(ダレン)

今助けてあげるから待ってて。
プラテ?プリテ?ん?マキシミリアン?プロテリアン?(ブライド)
あらぁ~悪魔払いの魔法まだ私マスターしてなかったかも?(ブライド)

「このバカものめが!!日々の修行が足らぬ者がこのわしの魔力に刃向かえるとでも
思っておるのか?」 (チェアーブラック)

美容サロンで毒気も抜かれちゃったから私の魔力も半減してしまったのね。
(ブライ ド)
ブライドおばちゃん…(ダレン)

あれぇぇ、誰か助けに来てぇぇぇ~(ブライド)




魔女の館では、チェアーブラックに捕まった

ダレンたちの様子が、水晶玉にも小さなビー玉にも写し出されていました。

やれやれ、助けに行ったはずのブライドばぁが捕まっておるわい(マリオネットおババ)

あれほど真面目に勉強せぬと、いざという時困るのは、自分じゃと言うたのになぁ。(おたね)

わしらが行かんとならぬかのぉ。ふぉふぉふぉ(おかね)







森から一目散に走り出したなちゅれは魔女の館にたどりつきました。

魔女様方たすけてください(なちゅれ)

森で何があったか、わしらにはもうわかっておるでな(おかね)

お嬢ちゃんや。心配するでない。ワシが時間魔法で少しだけ時を戻しておいたからの~
ダレンもブライドばばも無事じゃ。(おかね)

時の魔法はお金ババのお得意じゃでな。時は金なりと言うじゃろぅ。
ふぁっふぁ、 ほっほっ(おたね)

あっ、またダジャレかい?時々おばばたちも変な事言うけどよろしくね。つかさだよ~
(つかさ)

私はなちゅれです。皆様どうぞ宜しく御願いいたします。(なちゅれ)

じゃ、そろそろ魔法で森に移動するかぇ?(マリオネットおばば)

ま、行くことにするかの。そう応えるなり、おかねばばは金色の杖を大きく振り上げた。
時の魔法は始まった。ダレンたちが捕まった時刻へと時間は戻され
皆の姿は消えてい ました…





森に現れた魔女たちは、チェアブラックに捕らわれた二人に向かって言いました。

えぇか、二人ともけして恐れるでないぞぇ。恐れは、悪魔に強力な力を与えてしまうで
な。愛と希望と勇気がコヤツの一番の弱点じゃからの。(マリオネットおババ)

魔女たちは天を仰いで両手をあげて祈りだしました。
エクスペマリオネットババパトローナム!!エクスペオタネババパトローナム!!
エクスペオカネババパトローナム!! 雲の隙間からは光がさし込んで来ました。

さぁさ、チェアーょ。観念して二人を解放せんかい?(おたね)
「ぐぐぐ…魔女館のババどもが助けに来るとは思わなかったぞ」 チェアブラックの枝
がかすかにきしみ始めています。

プレテゴ・マキシマス!!
プレテゴ・チェアブラック!!ダレンモビリコーパス!!ブライトモビリコーパス!!
その瞬間に二人はチェアブラックの宿る椅子から崩れる様に離れました。

さて、この木を燃やす事も出来るがのぅ?じゃがコヤツがまた他の木にとり憑いても
いかんからの。この森から追放してやるわい(おたね)

三人の魔女は声を揃えて追放の呪文を唱えました。 ヴィペラ・チェアブラック!!
ヴィペラ・チェアブラック!! ヴィペラ・チェアブラック!!




 大粒の涙を流しながら、なちゅれは言いました。
良かったね。。。ダレンちゃん(なちゅれ)
うん、僕はね、なちゅれちゃんが魔法館の方へ走って行ったから、
きっと助けを呼んで来てくれると信じていたよ(ダレン)




森は静けさを取り戻し清々しい空気に包まれていました。
ブライドおばちゃん、魔法出来ないじゃない?(つかさ)

少し呪文が違っただけですわ(ブライド)

つかさは頑張っておばばたちみたいな魔女になるよ…(つかさ)

それにはまず勉強せぬといかんのぅ。ふぉふぉふぉふぉ。魔女たちの笑い声が明るく
森の中に響き渡っておりました。




森から帰りなちゅれは魔女たちに星の国に帰るにはどうした良いかを相談しました。
ふーむ、それはちと難しい相談じゃな(おたねババ)
いやいや宝石が有れば何とかなるかも知れんぞぇー(マリオネットおばば)
宝石ってなにさぁ?(つかさ)
ただの宝石ではないぞ。賢者の石の様な物だからのぉ…純粋な心の持ち主に宿ると
言わ れておる(おかね)
つかさは持ってないゃ(つかさ)

いやいや誰でも昔は持っていたんじゃょ。赤子の目はキラキラキラと輝いておるじゃろ
?あれが宿りを示す証なのじゃ。じゃが負のエネルギーに捕らわれると
皆それを失うのじゃ。(マリオネットおばば)

 

ダレンを助けた時に涙を流したお嬢ちゃんの愛の成分は、わしはもう採取しておいたがの。
ほっほっ(おたね)
おたねババはしっかりしておるのぉー(おかね)
そおょ、わしの得意技はこのエキスを種にして魔法をかけ宝石にする事じゃからの。
まあ、言わば魔法石のコレクションなんじゃけどな。(おたね)



星の国に帰すとなると、あとふたつ必要になるのぉ。愛と勇気と(おたね)
希望ですね(ダレン)
残り2つのうちの
勇気ならダレンおまえに備わっておるようじゃな。(おたね)

えぇぇ…分かるんですか?だから僕はなかなか泣けないのか…(ダレン)

おっほほほほほほ、おーほほほほほほほ
なんだぁー?ブライドおばばのその高笑いは…(つかさ)私がただ捕まって居ただけと皆
様お思いでしたの?
そう言いながらブライドは小さな小瓶を差し出しました。
これは貴重なダレンちゃんの「汗」ですのょ(ブライド)

ふーむ、まあダレンは世俗にまみれておらんから、なんとかなるじゃろ(おたね)

後は希望のエキスを探す事だけじゃな。一番入手困難な希望のエキスなのじゃが…(おたね)




その頃、マリオネットおばばの使いの鳩がフォーちゃんを迎えにきました。ふぉーきに
乗るのが疲れたのか飛行船にフォーちゃんは乗ってますね。




マリオネットおばばの飼い鳥の飼育係をしている聖くんがおりこうさんでした。
怪我はしてませんか?頑張りましたねと優しく白い鳥を誉めています。
マリオネットおばばの飼い鳥が戻ったと言う事はフォーちゃんが
魔法館に着いたということですね。






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