フォー子ちゃんの白雪姫3


小人たちは悲しみにくれていました。
どうしても白雪姫が死んでしまったとは信じられない小人たちは、いっぱいのお花を飾り、
ガラスの棺を用意して、白雪姫がさみしくないように皆で見守ることにしました。



それから何日かたったある日のこと、1人の王子が森を通り、
偶然、ガラスの棺の中にいる白雪姫を見つけたのです。



「何と美しい姫君なんのでしゅか。まるで眠っているようでしゅね。」
 

王子は白雪姫の顔をのぞきこむと、あまりに美しい白雪姫にひきよせられ 
ガラスの棺に横たわる白雪姫にキスをしました。




するとどうしたことでしょう。
キスしたはずみで、毒リンゴのかけらが白雪姫ののどから飛び出したのです。
白雪姫は息を吹き返し、目をあけたのでした。
「わたし、どうしたのでしゅか? あなたはだれでしゅ?」と、王子に尋ねました。


「フォーちゃんは、隣の国のフォー王子でしゅよ。姫しゃまを一目見て恋に落ちたでしゅ。
どうかフォー王子のお妃になって下しゃい。」
「はい。わたしも一目ぼれでしゅ・・・」
 





それから白雪姫は、皆に祝福され フォー王子と結婚して隣の国のお妃となり、
ずっと幸せに暮らしました。

小人も綺麗な花が森に咲き誇ると、時々、両手いっぱいに花をかかえて
白雪姫会に会いに行き喜ばせては楽しい時を過ごしてます。




申し上げておきますが、このフォー王子はシンデレラの王子さまとは違う人です。
だってほら、優柔不断じゃないでしょ。

「えっ!!あの根性悪のお妃のその後をお知りになりたいでのですか?」

お城を追い出されて、リンゴ売ってさすらいの旅ですよ。もちろん毒ぬきリンゴですが。

おしまい





 おまけ画像です