| ミニフォちゃんの親指姫 |
![]() むかしむかしあるところに、一人ぼっちのトットちゃんがおりました。 トットちゃんはいつも心の中で『私も家族がほしいなぁ・・。』と願っていました。 ![]() ある日のこと、いつものように夜空を眺めて祈っていると、不思議な世界から一人の 魔法使いの女の子が、目の前に現れました。 「おばちゃん、なんでそんなに悲しそうなお顔してるの?」(つかさ魔女) 「あのね、私には家族がいないの。子供が大好きなのにね。あなたは 魔法使いさんなのかしら?」(トットちゃん) ![]() 「うん、まだ見習いだけど、ちぃーとなら魔法も使えるんだよ〜」(つかさ魔女) 「そうなの? もし出来るなら私に、可愛い女の子を授けてくれませんか。」(トットちゃん) 「う〜ん、それはとても難しい魔法だなあ〜。つかさには無理だど〜。 あっ!つかさ、マリオネットおばばにご褒美でもらった、願いの叶う種持ってるど。も しかしたら、これで、おばちゃんの願いが叶うかもしれない。 一粒しかないけど、あげるよ。」(つかさ魔女) ![]() そう言って、つかさ魔女は、小さな種を一粒差し出しました。 「これを育てれば、何か起こるかもしれないよ。試してみてねん。」(つかさ魔女) 「あっ、つかさは絵本の他の世界に急いで帰らないとダメなんだ〜。つかさのファンの 希望で、無理やり出してもたったんだもんね、じゃあね。」(つかさ魔女) ![]() つかさ魔女が去った後、トットちゃんは種を急いで撒いてみました。
するとどうでしょう!!! たちまち芽が出てきたのです。芽はあっという間にするすると伸びて、小さなつぼみが 一つふくらみました。 「うわぁ〜何て可愛くてきれいなつぼみなんでしょうね。」(トットちゃん) トットちゃんはそのつぼみにキスをしてしまいました。 ![]() ![]() すると今度はそのつぼみが、みるみるうちに花開き その中には、小さな小さなそれは可愛いらしい女の子が座っていたのです。 トットちゃんは、その小さな女の子に思わずキスをしてしまいました。 「こんにちは。可愛い妖精さん。私はトットよ。あなたは私の為に生れてきてくれたのね。私の愛しい子。 これからは、私と仲良く暮らしていきましょうね。」(トットちゃん) 「そうだわ。 あなたにお名前をつけてあげなくてはいけませんねえ。何が良いかしら? 親指くらいに小さくて、なんて、かわいらしい。まるでお姫様のようね。そうだわ! 親指姫にしましょう。」(トットちゃん) 「こんにちは。トット母しゃん。よい子にちましゅから、親指姫をよろちくでちゅ。」(ミニフォ親指姫) ![]() トットちゃんは小さな親指姫を、可愛がりとても大切に育てていきました。 クルミのからのベッドを親指姫のために用意し、 美しい花びらを親指姫のお布団にしてかけてあげました。 ![]() ときにはお皿をプールにして泳がしてあげたり、親指姫は葉っぱの舟をこぎながら、 きれいな声で歌を歌うこともありました。 ![]() 優しい母さんのトットちゃんと大変幸せに暮らしていた親指姫ですが、 ヒキガエルのおばさんが、森で遊んでいた親指姫を見つけてしまいました。 ヒキガエルのおばさんは 「あらなんて可愛い子だこと。ゲロゲーロ。私の息子のお嫁さんに、 この子を連れていきましょうね。ゲロゲーロ」(ケロンペルのエル) ![]() ヒキガエルのおばさんは親指姫をスイレンの葉っぱに乗せて、沼に連れ帰ってしまいました。 「今日からおまえは、わたしの息子のお嫁さんになるんですからね。ゲロゲーロ よいですかゲロゲーロ これからは、この沼で私たちといっしょに暮らすのですよ。 ゲロゲーロ ![]() 今、息子を連れて来るから ここでまっているんですよ。ゲロゲーロ」
ヒキガエルのお母さんは、そう言って息子を探しに行ってしまったのです。 ![]() 一人残された親指姫は、悲しくなってシクシク泣き出してしまいました。
「ヒキガエルのお嫁さんなんて絶対いやでちゅ。 ドロの沼で暮らすのも、とっても気持ちが悪いのでちゅ〜 ゲロゲーロ、ゲロゲーロ言ってまちゅが、ことばもわからなくてつらいのでちゅ。」 (ミニフォ親指姫) ![]() すると、その様子を近くのキノコの森から釣りに来ていたカップルが見ていいました。 「ヒキガエルのお嫁さんだなんて、かわいそうだよ。」(キノコちゃん) 「そうだよね。かわいそうだから二人でなんとか 逃がしてあげようよ。」(めめちゃん) ![]() と言うと、キノコちゃんは沼に飛び込みました。沼の水は冷たくて、意識が遠くなりかけました。 おや〜綺麗な人が見える。 「きのこちゃ〜ん、大丈夫?」(メメちゃん) メメちゃんの声で我に帰ったキノコちゃんは、 持って来たはさみでスイレンのくきをシャキーンと切ってくれました。 ![]() ![]() 「ありがとうでちゅ。この子たちどこかで会ったことがあるような気するのでちゅが・ ・・」 「良く覚えていないので、まあ良いでちゅね。とにかく本当にありがとうでちた。」 (ミニフォ親指姫) くきを切られたスイレンの葉っぱは、ゆっくりと沼の岸から少し動きだしました。 ![]() ちょうどその時、沼の上を通りかかった福ちゃんチョウチョウが、スイレンの葉っぱに 乗った親指姫をみつけて、引っ張ってくれたのです。 「やっぱ、十年も飛んでるとさぁ、飛ぶのは福ちゃんにお任せってとこだね。」(福ちゃん) 福ちゃんチョウチョウのおかげで、葉っぱはどんどん沼を進んでいきました。 「だけど私もそんな長くは飛べないんだ。このへんまでだね。」(福ちゃん) ![]() ![]() |